保湿とは?
お肌の乾燥は様々なトラブルや老化の原因になるものです。そこで、まずは正しい保湿の意味を知っておきましょう。
保湿とは、水分を与えることではなく、お肌の水分を蓄える働きをする「保湿成分」をしっかりと補ってあげることなのです。
保湿成分の種類と特徴
- 水分を挟み込む保湿成分
- 水分を抱え込む保湿成分
- 水分をつかむ保湿成分
水分を挟み込む保湿成分
水分を挟み込み、水分をしっかりキープしてくれる性質があるものです。
3種類の中でも1番保湿力が高い成分です。
- セラミド
体内の水分を抱え込み、さらに体内の水分を蒸発させない役割をしてくれます。セラミドは湿度が0%になっても蒸発せず、水分をキープしてくれます。
また、外からの刺激から守ってくれる働きもあるので、肌荒れもしにくくなります。
- スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)・ステアリン酸コレステロール
セラミド以外の細胞間脂質で、セラミドと同じような効果があるが、保湿力はセラミドより弱くなります。
- 水素添加大豆レシチン
大豆から抽出される成分で、セラミドに近い成分で同じような効果があるが、保湿力はセラミドより弱くなります。
水分を抱え込む保湿成分
真皮にもともとある成分が使われ、湿度が下がっても、水分を抱え込んだままキープしてくれる性質があるものです。肌に浸透させても、真皮まで吸収されませんが、皮膚表面に近い角質層の保湿として働いてくれます。
- ヒアルロン酸
200~600倍の水分を蓄える力があります。セラミドに比べ肌なじみの良さは劣りますが、コストパフォーマンスが良いでしょう。
- コラーゲン
化粧品として配合される場合は、角質層での保湿成分となるものです。
- エラスチン
コラーゲン同様、角質層での保湿成分となるものです。
- ヘパリン類似物質
水分含有力のある、血液中のヘパリンに類似した成分を、保湿成分として応用したものです。医薬品にも使われています。
水分をつかむ保湿成分
水分を吸収して結合する性質がありますが、湿度が低いときには水分をキープできず、保湿力が下がってしまいます。
- 天然保湿因子(NMF)
アミノ酸や尿酸など、20種類の成分で構成されています。保湿力は高くありませんが、使用感が良いため、化粧水によく使われます。
- PG(プロピレングリコール)/グリセリン/1.3BG(ブチレングリコール)
吸湿性に優れ、化粧品によく使われています。保湿力はあまり高くありません。
保湿力ナンバーワンのセラミド!
セラミドは加齢とともに減っていきますが、体の中から作り出すのは困難な成分です。
ですから、セラミド配合の化粧品を使用することが、確実にお肌の水分を増やせる近道にもなるのです。
★選び方のポイント★
セラミドは、水溶性ではないので、化粧水ではなく美容液や乳液に配合されています。
また、セラミドは高価な原料の為、配合量が微量だったり、類似成分である場合もあるので注意が必要です!
- 「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」「セラミド6ll」などの番号がついているものを選びましょう。肌へのなじみや保湿力が高いヒト型セラミドは、このように数字が書かれています。
- 化粧品の量や種類にもよりますが、3,000円以上のものを目安に選ぶと良いでしょう。