あまり知られていない、子供が主役のもう一つお盆

幸運

8月下旬に行われるお盆

お盆は8月13日~16日というのが一般的ですが、その後に行われる「お盆」があることをご存じでしょうか? 普通はご先祖様が主役となるお盆ですが、こちらのお盆は子供が主役となるもの。

そのお盆とは「地蔵盆」。旧暦の7月24日に行われていたものが、現在では8月23日、24日に固定して行われることが多くなっています。こちらは、地蔵菩薩の縁日が「24日」であることと、お盆が組み合わさって生まれた行事です。

地蔵盆という名称がついており、お地蔵様の縁日と関係しているのですが、こちらで対象となるお地蔵様は、寺院で祀られているようないわゆるご本尊ではなく、街角に祀られている小さなお地蔵様たち。

これらのお地蔵様は、地蔵菩薩でありながら、道祖神としての側面も持っているために、仏教的な行事というよりも、民間信仰に根ざした行事というのが正しいのかもしれません。関東地方ではあまり行われていませんが、近畿地方ではポピュラーな行事なのです。

関東地方で知名度が低いのは、そもそも道祖神とお地蔵様が融合しているということが少ないことが理由なのかもしれません。その証拠に、古くから近畿地方と交流があった地域では、関東や東北であっても、地蔵盆が行われる地域があります。

子供が主役となる理由

お地蔵様は、子供の守護神ということもあり、一般的なお盆とは異なり、地蔵盆では、子供たちが活躍することが多く、お地蔵さんのお掃除をしたり、場所によっては顔を白く塗るという「お化粧」なども行うことすらあるのです。

さらに「数珠回し」といって、お地蔵様の前に集まって、お坊さんの読経に会わせて大きな数珠を回すという行事などもありますが、子供たちにとって楽しみなのは「御接待」や「おさがり」。

こちらは、お地蔵様に備えられた供物を貰えるというもの。現代ではそれだけでなく、ゲームをしたり、お菓子を貰ったりすることもできるということで、子供たちにとっては夏の楽しみのひとつとなっているのです。

なぜ、このような行事が行われるようになったのかには諸説ありますが、地蔵菩薩が子供の守護神であるということから、その縁日でもある、地蔵盆に子供の成長や幸福を願うという意味合いが込められるようになった、という説が比較的有力です。

しかしながら、日本のお盆と似た雰囲気があるハロウィンでも子供が主役となり、お菓子が貰えることを考えると、洋の東西を問わず、人間が考えることというのは共通しているのかもしれません。また、スピリチュアルな観点からすると、あの世とこの世が曖昧になるタイミングに、子供たちがあちらへと連れて行かれないように楽しい行事を行って、エネルギーを強化するというような意味合いがあるとも考えられます。

関東ではあまり知られていない地蔵盆。もし、近くの辻にお地蔵様があるようでしたら、8月24日にはお掃除をしてみるというのもいいかもしれませんよ?

COCORiLA編集部

89,668 views

サイトの名称であるCOCORiLAとは「ココロ+リラックス」を意味しています。そんな名称通り、心や身体を癒やしリラックスさせ、スピリチュアルな分野はもちろん...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。