伊勢の125社が五穀豊穣を祈る

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125社で行われたお祭り

昨日、8月4日。伊勢神宮125社で「風日祈祭(かざひのみさい)」が行われました。こちらは、伊勢神宮内宮にある「風日祈宮」と、外宮の「風宮」を中心として、伊勢神宮が管理する125社全てで行われるというなかなか大規模なお祭りです。

どちらの神社にも、「風」という名前がついていることからもわかるように、それぞれ、風の神様が御祭神として祀られているだけでなく、蒙古襲来や元寇のときに、神風を吹かせて国を守ったのもこの2社だといわれているのです。

神風と伊勢の関わりは、古来より深いものだと考えられていたようで、伊勢にかかる枕詞として、「神風」も使われていたほどなのです。

ちなみに、このお祭りは5月14日と、8月4日の2回行われるもの。5月は雨風が強くなりすぎずに、ほどよい雨風が農作物にもたらされることを祈り、8月は雨風が太陽を邪魔せずに、光が農作物に届くようにとお祈りするという内容となっています。

古来から人々は風へと祈りを捧げてきた

風というのは、神風のように国を守ってくれる力を持つ一方で、農作物にとっては、ときには致命的な被害を与えるものでもあります。日本は台風の多い国。そんな日本の農作物の代表といえばお米=稲です。ちょうど、今から徐々に穂が垂れてくる稲に、強烈な風が襲いかかったらどうなるかはおわかりでしょう。

技術が進歩した現代であっても、稲作農家にとって突然の台風というのは非常に悩ましい問題です。ちょっと前の話ですが、人気ドラマの『下町ロケット』で最先端の自動運転トラクターを使って、ギリギリ台風から逃れて収穫を済ませたというエピソードが放送されましたが、このような最先端技術が一般的になったとしても、まだまだ、人間よりも台風の方が強力というのは事実でしょう。

だからこそ、古来から人々は、風の神へと祈りを捧げることで、農作物を守り、さらなる豊穣を願い続けていたのでしょう。そんな願いが秘められている「風日祈祭」が、日本の中でも最高峰といえる伊勢の神宮で、すべての社が行われるのは、当然なのかもしれません。

夏休みなどに伊勢を訪れようとする方は、皇大神宮と豊受大神宮だけでなく、ぜひ風日祈宮と、風宮も参拝してみて下さいね。

COCORiLA編集部

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