現世と異界を結ぶ建造物

スピリチュアル

スピリチュアルな要素が多く含まれた「橋」

8月4日は「橋の日」。すでにおわかりかも知れませんが「8(は)4(し)」という語呂合わせによって、制定されたものです。とはいっても、全国各地の橋というよりも、もともとは宮崎県の橋をメインに制定されたもののようです。

橋というものは、同じ交通に使われるものでありながら、道とはまた違った要素を持っています。今まではいけなかった場所や、そこにたどり着くまでに、手間や危険が伴った場所に楽にいけるようにしてくれる橋というのは「こちら」と「あちら」「現世」と「彼岸」を繋ぐものとも考えられてきたのです。

古事記で「伊弉諾尊」と「伊弉冉尊」が国をつくるために、天と地を繋ぐ「天の浮橋」の上にたって、国産みの儀式を行ったといわれています。それぐらい古くから橋という概念は存在していたわけです。

それだけに、橋にはスピリチュアルな要素が多く秘められています。もっとも有名であり、さまざまなエピソードを残している橋といえば、京都に存在していた「一条戻り橋」。名前の通り、京都の一条に存在していたこの橋は、当時の京都=都の内部と外部を繋ぐ場所だったといわれています。当時は都の外に出たら異界も同然、という考えがあったためか、一条戻り橋には不思議な逸話がいくつも残っているのです。

橋にまつわるさまざまな伝説

浄蔵という僧侶が戻り橋の上で、父親を生き返らせたという逸話から、戻り橋という名前がついたとも言われていますが、この逸話は主役を変えて数パターンあり、有名な安倍晴明が主役の場合もあります。

また、鬼退治で有名な渡辺綱が、女に化けた鬼の腕を切り落としたのも戻り橋だとされていますし、安倍晴明が自分の式神を隠していた場所だともいわれているのです。現在では一条戻り橋はコンクリートで作られた、風情も神秘性もなにもないものに変わってしまっていますが、場所は当時とさほど変わっていないとも言われています。

さらに橋を守る神様というのも存在しています。その神様はなんと女性であり「橋姫」と呼ばれています。元々は橋へ外敵の侵入を防ぐための存在だったのですが、女性ということから、いつしか「嫉妬深い」という属性が付加されて、嫉妬深い鬼と同一視される存在でもあります。

現在でも橋姫を祀る神社はいくつかありますが、京都の宇治川にかかる宇治橋を守る橋姫を祀った橋姫神社が有名です。こちらは、橋を守るというだけでなく、縁切りの神様としても知られているのだそうです。

橋には死と生を繋ぐようなイメージが多いのですが、これは橋をかけるという工事が非常に危険なものであり、それを成功させるために人柱として生け贄が捧げられたというようなエピソードとも関係があるのかもしれません。

普通に生活していると意外と気がつきませんが、現在でも県境などには大きな橋が架かっていることが多く、古から現代まで橋は境界=異界とこの世を繋ぐ役目を果たし続けているのかもしれません。

また、「橋占」という占いも存在しています。夏休みの旅行先で大きな橋が架かっているのを見かけたら、橋占を試してみませんか? 異界から必要なメッセージが得られるかもしれませんよ?

COCORiLA編集部

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