変わっていく土用の丑の日

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土用っていったいなに?

今年は、本日7月20日から土用入りです。土用自体は、各季節毎にあるのですが、夏場の土用は特別です。一般的に「土用の丑の日」というと、夏場のものを指すからです。そんな。土用の丑の日ですが、今年は7月27日となっています。今日は、そんな土用の丑の日について紹介したいと思います。

まずは、土用について紹介していきましょう。こちらは、季節を五行思想によって分類したもののひとつ。

五行思想とは、中国から伝わってきた思想であり、陰陽道や東洋系の占いの多くは、この思想の影響を強く受けています。五行思想では、世界の全てを「木火土金水」という、5つの要素にわけることができるとしています。

当然、四季も五行にに対応しており、春が木、夏が火、秋が金、冬が水というようになっているのですが、ここで注目すべきところは、ひとつだけあまった「土」。

五行にたいして、四季は4つしかありませんので、当然ながらひとつつあまることになります。このあまった、土がどのような扱いになったのかというと、季節の変わり目に配置されたのです。冒頭でも触れたように、現在では、土用というと夏だけのようなイメージがありますが、実際には、春夏秋冬すべてに土用があります。

そんな土用の中でも、日の十二支が「丑」である日を土用の丑の日といいます。もちろん、土用の丑の日も夏だけではなく、春夏秋冬すべてにあります。

なぜ、夏の土用の丑の日だけがここまで有名になったのかというと、やはり土用の丑の日は鰻を食べるという習慣のためでしょう。しかし、この習慣には根拠はないのです。

かつて土用の丑の日に食べられていたもの

昔から、夏の土用の丑の日には、夏ばてをさけるために精のつく物を食べていたようです。今ではあまり聞きませんが、土用シジミや土用卵などという言葉も存在しています。

なぜ、鰻を食べるようになったかというと、発明家として有名な平賀源内が鰻屋に夏に鰻が売れないので、どうにか売る方法はないかと相談され、「丑の日に『う』のつく食べ物をたべると夏ばてしない」という言い伝えをヒントにして、土用の丑の日には「う」なぎを食べよう! としたというエピソードが有名です。

ちなみに、今では夏が旬のように思われている鰻ですが、実際は秋から冬にかけての方が冬眠に供えて栄養を蓄えているために味がいいとされています。江戸時代の人は旬を大切にしていたために、夏場に鰻が売れなかったのでしょう。

絶滅寸前の鰻にできること

しかし、平賀源内の時代は夏場に売れていなかった鰻が、現在では夏場に需要が集中する上に、日本人による乱獲によって絶滅の危機に瀕しています。すでに、日本政府は鰻を絶滅危惧種として指定していまるほどです。

さらに、ここ数年、鰻の稚魚である「シラスウナギ」の漁獲量が激減しており、毎年のように最低記録を更新しています。なんとその漁獲量は、50年前の40分の1にもなっているのです! にもかかわらず、土用の丑の日になるとスーパーやコンビニなどで、鰻が大量に販売されているのは、海外からの輸入によって成り立っていました。しかしながら、それもだんだんと限界に達してきており、このままでいくと世界的に鰻、特に「日本鰻」は絶滅する可能性が高いといわれています。

先ほども紹介したように、土用の丑の日は「う」がつくものを食べればOKの日だったわけですので、日本鰻の稚魚を養殖するという画期的な技術が発明されるか、代用品として日本鰻以外の鰻が養殖されるようになるかなどして、鰻が絶滅から免れたのがわかるまでは、無理をして鰻を食べずに「う」がつく食品で我慢しておくのが、鰻を絶滅から救う為の唯一の方法といえるでしょう。

COCORiLA編集部

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