もしかしたら、次のダライ・ラマは存在しなくなる?

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ダライ・ラマが選ばれる方法

「ダライ・ラマ」といえば、チベット仏教の高僧として広く知られています。こちらは、個人の名前ではなく、継承されていくものであり、当代であるダライ・ラマ14世は、何度も来日している人物。

ダライ・ラマは、初代である「ゲンドゥン・ドゥプパ」から、当代の「テンジン・ギャツォ」まで、500年以上の歴史があり、代々受け継がれている名称ですが、その後継者を選ぶ方法は独特なものとなっています。

ダライ・ラマだけでなく、チベットの高僧は亡くなると、その跡継ぎとして、血縁や弟子ではなく、本人の生まれ変わりが選ばれるのです。これは「転生活仏」といわれており、死後に起こった出来事や、予兆などをもとに生まれ変わりを見つけ出すわけです。

調査によって、ある程度の目星をつけてから、その候補者に先代の遺品などを、他のものと混ぜた上でみせて、本物を選ぶかどうかをテストしたり、先代と同じ癖をもっているかなどを観察した上で、最終的に政府が認定するというような流れになっています。

当代のダライ・ラマは転生をまだ決めていない

そんな転生を重視した制度で選ばれるダライ・ラマですが、つい先日、転生するかどうかを、2025年の夏に決定すると発表しました。2025年の夏には当代のダライ・ラマは90歳になるので、その節目ということなのでしょう。

今までのダライ・ラマは、転生することが当然だったために、このようなことはありませんでした。転生するかどうか決めるというと、転生しない可能性もあるということです。500年以上続いてきた歴史を打ち切るというのは、現在、チベットを実質的に支配している中国が、ダライ・ラマの認定権を持っていると主張していることが深く関係しているようです。

ダライ・ラマが転生しない理由

以前にも、ダライ・ラマ14世は『サンデータイムス』の取材にたいして、自分が次に生まれ変わるのは「金髪のおてんば娘」だと答えて話題となったことがあります。

今まで、女性がダライ・ラマになったことはありませんし、そもそも金髪ということは、アジア人でもありませんので、この言葉通りならば、次のダライ・ラマ捜索隊は、探索範囲を世界にまで広げなくてはいけないことになります。

なぜ、このような発言になったのかというと、ダライ・ラマ14世は、自分の後継者を転生活仏で選ぶことに反対しており、このインタビューでも、金髪のおてんば娘に生まれ変わらなかったら、他の人間に生まれることはなく、自分の代でダライ・ラマは最後になる、と答えていたのです。

宗教を政治的に利用されることを嫌ったが、故に転生活仏廃止を考えているようなのです。前述したように、ダライ・ラマを認定するのが政府であることからもわかるように、中国が恣意的に15世を選ぶことも可能なわけです。

ダライ・ラマという世界的に知られている精神的指導者が、果たして6年後にどのような選択をするのか、注目したいと思います。

COCORiLA編集部

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