魔女狩りは未だに世界で続いている

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なくならない魔女狩り

魔女狩りというと、私たち日本人にとっては、中世に起きたものというイメージが強い出来事。世界の歴史に興味がなければ、フィクションの中の存在と思っている人すらいるかもしれません。しかしながら、世界的に見ると魔女狩りというのは、依然として行われ続けているのです。

一般的に魔女狩りというとイメージされる、西洋の魔女狩りは中世以降ほとんどなくなっていますが、中世に西洋で魔女とされたような、キリスト教以外の知識を持っていたり、周囲から悪魔と取引されていると考えられて、魔女だと告発された人たちが、世界にはまだ多く存在しています。それはわずかな人数ではなく、21世紀に入ってからでも、数千人から数万人にも達するといわれているのです。

つい最近もインド東部で、魔女の疑いをかけられた50歳の女性とその娘が、3人の男に滅多斬りにされて殺されるという、痛ましい事件が起こりました。この事件の発端は被害者となった母娘が、黒魔術を使って村を不幸にしているという噂でした。

しかしながら、これは被害者の家族と土地を巡って争っていた容疑者が故意に流した噂であり、まったくの濡れ衣だったことがわかっています。中世と同じように母娘は魔女でもなんでもないにもかかわらず、無残に殺されてしまったのです。

インドではこのような事件が頻繁に起きており、魔術を使ったという噂を元に殺される人は、2000年から2012年の間で2000人以上にも及ぶことがわかっています。

Facebookがきっかけとなった魔女狩り

このような事件はインドだけではありません、2014年にはブラジルで、Facebookの地域コミュニティページに、とある女性が子供をさらって黒魔術を行っているという記事が投稿されたことをきっかけに、その記事に掲載されていた写真に似ているという理由だけで、30代の女性が集団リンチにあって、死亡してしまいました。

こちらの場合も、女性は黒魔術を行っていたわけではなく、完全な濡れ衣であるのもかかわらず魔女狩りの犠牲者になってしまったのです。

黒魔術や呪術が深く信じられているとうと、未開の地というイメージが強いかもしれませんが、インドもブラジルも広い国土の中にはさまざまな地域があるといえ、未開の地と呼べるレベルではないだけの国力をもっている国です。

そんな国で、なおかつ21世紀になっても、黒魔術を行っているという濡れ衣によって、人が殺されているということを考えると、私たち人間の本質というのは、中世の魔女狩りから何百年たっても、さっぱりかわっていないように思えて悲しくなってしまいます。

未知のものへの恐怖というのはあって当然かもしれませんが、それを悪用したり、うっぷんばらしのように使うというのは、くれぐれも慎み、自分と違った人だからといって、攻撃の対象にしたりしないということは、当然のことなのですが、これらは、なんらかのきっかけで、私たちはすぐに忘れてしまうのかもしれません。

ネットワークが発達した現代では、直接的な暴力でなくとも、SNSなどを通した間接的な悪意によって、人の命が失われることも増えてきました。どんな形であっても、魔女狩りのようなことがおきないように、私たちは、常に自分の心がそういった、悪い方向へ向かわないように、しっかりと見つめる必要があるでしょう。

COCORiLA編集部

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