7月はきゅうりを食べちゃいけない? その訳とは…

健康

夏につきもののきゅうり

明日から7月。いよいよ、夏も本番となりますが、今頃の季節になると八百屋さんやスーパーの店頭には、みずみずしいきゅうりが並ぶ様子が見受けられます。そんなきゅうりを7月に食べてはいけないという風習があるのをご存じでしょうか?

きゅうりは、今から6000年以上前から食べられていたといわれており、水分の含有率が多いことから、古来は水分補給用に珍重されていたといわれています。夏の食べ物のイメージがあるのも、その水分の多さゆえなのかもしれません。

日本では、平安時代頃から食べられていたきゅうりですが、当時は熟した実を食べていました。きゅうりといえば緑色のイメージがありますが、熟した実は黄色いのです。なぜ黄色いきゅうりが食べられなくなったのかというと、甘みが薄く、熟す前に食べるのとかわらなかったからとされています。

きゅうりは殆どが水分であり、栄養素はほとんど含まれていないのですが、利尿作用があることから、水分のとりすぎで身体がむくんでいるときや、熱っぽいときなどに有効だといわれています。また、身体の熱を冷ます効果もあることから、まさに夏向けの食べ物といえるのです。そんなきゅうりを、夏本番ともいえる7月に食べてはいけない、という風習にはどんな理由があるのでしょうか?

7月にきゅうりを食べない理由

きゅうりを食べない月がある地方はいくつかあるのですが、もっとも有名なのは京都。京都では7月いっぱい、祇園祭が開催されるのですが、この祇園祭が開催されている間はきゅうりを食べてはいけないというのです。

その理由はというと、祇園祭を行う八坂神社の神紋がきゅうりの切り口に似ているから、というもの。この神紋は、「木瓜紋」と呼ばれています。きゅうりを漢字で表すと「木瓜」と書くことから、そもそもきゅうりをモチーフにしていた可能性も高い神紋なのです。ちなみにご祭神である、素戔嗚尊もきゅうりとは関係が深いので、それもあって木瓜紋が神紋として選ばれたのかもしれません。

素戔嗚尊ときゅうりに関する逸話は色々とあります。素戔嗚尊が地上に降りたときに、そこがきゅうり畑だったので、素戔嗚尊が初めて地上で足をついた場所はきゅうりの上だった、というものや、きゅうり畑に隠れて素戔嗚尊が難を逃れたので、きゅうりを大切にするというものなどがあります。こういった逸話が存在しているために、各地の素戔嗚尊を祀った神社の氏子は、夏だけでなく、そもそもきゅうりを食べないという決まりもあったようです。

きゅうりに秘められた力?

また、同じ京都には、きゅうりを使って病気を封じ込めるという風習も存在しています。これは「きゅうり封じ」と呼ばれるもので、弘法大師空海がきゅうりの中に病を封じ込めたことに由来するといわれています。この風習は、現在でも、一年で一番暑いといわれる土用の丑の日に、いくつかのお寺で疫病よけとして行われているものなのです。

お寺でご祈祷してもらったきゅうりで自分の身体の悪いところを撫でたあとに、そのきゅうりを土に埋めるというのが本来の風習のようですが、最近ではきゅうりを埋めることのできる土地をもっている人も少なくなったために、お寺の中にきゅうり塚などを作ってそこに収めるようになっているようです。

色々な意味で、夏を過ごすことを助けてくれるきゅうり。京都の人や素戔嗚尊を信仰する人はともかく、夏にはきゅうりを食べた方が栄養面でも、スピリチュアルな面でもよさそうな感じがします。

COCORiLA編集部

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