神から罪が赦される日

スピリチュアル

最近では行われなくなっている風習

COCORiLA読者の皆様は、お中元って送っていますか? 2018年に朝日新聞系列の雑誌がアンケートをとったところ、お中元を贈るという人は読者の6割だったそうです。かつては、当然のものだったお中元ですが、徐々にこの風習もなくなっていっていくのかもしれません。

基本的にお中元というのは、7月15日までに送るものとされています。ただし、厳密なものではなく、ざっくりと15日頃までに発送すればいいとなっているようですし、関西では8月15日に贈るのがお中元とされているので、7月15日を過ぎてしまったからお中元を贈ってはいけないというわけでもないようです。

「虚礼廃止」という流れから、前述のような行われなくなってきているお中元ですが、そもそもはお盆にあわせて、ご先祖様に供物をおくるだけでなく、お世話になった人に贈り物をするようになったのが由来といわれています。

そんな由来から考えると、本来はお盆とお中元というのは、同じ日付で行われるはずなのですが、関東地方の一部ではお中元は7月15日、お盆は8月15日というようにわかれているようです。元々はお盆もお中元も旧暦の7月15日に行われていたものが、新暦の導入によって、なぜか新暦と旧暦でわかれてしまったようなのです。

ちなみに、お中元という風習が始まったのは江戸時代頃といわれているのですが、本来「中元」という言葉はまったく違う意味を持っていました。「三元」という道教の行事があり中元はその中のひとつでした。

中元の本来の役割

「中」元という字からも想像がつくかもしれませんが、三元には他に上元、下元があります。ちなみに上元は旧暦の1月15日、下元は10月15日をあらわしています。それぞれの日に対応する神様が存在していて、その神様によってその日に得られる「神徳=御利益」が変わってきます。

上元の神様は天官大帝。その神徳は賜福。つまり福を与えてくれる神様です。下元の神様は水官大帝。神徳は解厄。こちらは厄払いをしてくれる神様ということになります。

それでは中元の神様はなんなのかというと、地官大帝で神徳は赦罪。罪を赦してくれる神様です。この日に地官大帝に祈ることで、さまざまな罪が赦されるということで、道教では中元には一日中、火を焚いて祝ったのだそうです。

地官大帝は地獄の帝でもあったので、生者だけでなく死者の罪も赦される=地獄の死者を救い出されるように願う行事も行われるようになりました。お盆の由来というと、釈迦が7月15日に僧侶を集めて祈れば死者が救われるといったというエピソードが有名ですが、実はこちらは、後世の創作であり、もともとはこの中元の行事を仏教が取り入れたのではないかという説もあります。

どちらが正しいのかは定かではありませんが、7月15日という日が祖先や死んだ人などのエネルギーと関係する日だったことは間違いがないようです。今では死んだ人メインのお盆が一般的になってしまっていますが、中元は死んだ人も生きている人もまとめて罪を赦してもらえるという行事ですので、どちらかというと、そちらのほうが御利益が多かったように感じてしまいます。

現在では「お中元=贈り物」という印象が強いですが、本来は罪を赦して貰える日。今年の7月15日には、1年も半分過ぎたこの時期、自分が罪を犯してきていないかを振り返り、懺悔してみるというのもいいかもしれません。

COCORiLA編集部

96,381 views

サイトの名称であるCOCORiLAとは「ココロ+リラックス」を意味しています。そんな名称通り、心や身体を癒やしリラックスさせ、スピリチュアルな分野はもちろん...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。