大手IT企業が取り締まりを約束した危険な治療法

ニュース

漂白剤が自閉症の治療薬になる?

世の中には、様々な治療法が存在しています。科学的に認められたものから、まだまだ現代の科学では認められていないエネルギーレベルのもの、さらには古代から伝わる民間療法まで、まさに多種多様。

身体や心を癒やす治療法を必要としている人たちは、大きな悩みを抱えているということもあり、そんな人たちを助けるために、常に新たな治療法が生まれてきているといっても過言ではありません。しかしながら、情報伝達の速度が格段に速くなった現代では、あり得ないようなものが治療法として伝わり、癒しどころか致命的な障害を受けてしまうこともあるのです。

そんな治療法のひとつが先日話題となりました。それは、漂白剤が自閉症の治療薬になるというもの。どう考えてもありえないのですが、このようなことを主張する動画コンテンツが多く存在したのです。

大手IT企業が次々に対策

厳密にいうと、この治療薬は漂白剤そのものではなく「ミラクル・ミネラル溶液(MMS)」と呼ばれるもので、ジム・ハブルという人物が奇跡の物質として販売しているもの。
その成分は、亜塩素酸ナトリウムと、酸性物質であり、この2つがまざると、漂白剤でよく使われる二酸化塩素が生成されることから、漂白剤とされているわけです。

二酸化塩素に治療薬としての効能は存在しておらず、むしろ、大量に摂取すると吐き気や脱水症状を引き起こし、最悪の場合は腎機能障害を引き起こすとして、アメリカ食品医療品局がMMSに治療効果はないと警告を出し、提唱者であるジム・ハブルもその成分に治療効果はないと認めているにもかかわらず、動画サイトなどでは依然としてその効能が広く宣伝されているのです。

現時点で、自閉症を完全に癒やすための手法は確立されていないために、藁にもすがる思いでこのような治療法に手を出す人は多く、その結果、癒やすどころか一生ものの障害を負ってしまったというケースも報告されています。

このことから、YouTubeをはじめとして、FacebookやAmazonなどといった動画配信を取り扱う企業は、このようなコンテンツを取り締まるという公式声明を発表し、Amazonは自閉症治療に漂白剤をすすめる書籍の掲載を禁止し、YouTubeは関連した多くの動画を削除するなどといった施策が進んでいます。

情報を精査する重要性

しかしながら、依然としてこの治療法を支持する人たちは動画のアップを続けたり、主張を叫び続けるなどの活動を続けているということもあり、まさにいたちごっこの様相を呈してきています。

現代は情報が溢れる、過度の情報化社会といえます。それによって支えられている面も多くある一方、このような間違った情報でも1度拡散されてしまうと、なかなか終息することができないというデメリットも存在しています。だからこそ、そんな時代を生きるためには、常に情報を精査する癖をつけておく必要があるのかもしれません。

COCORiLA編集部

89,614 views

サイトの名称であるCOCORiLAとは「ココロ+リラックス」を意味しています。そんな名称通り、心や身体を癒やしリラックスさせ、スピリチュアルな分野はもちろん...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。