天皇を守護する八柱の神

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皇室に高い関心が集まる

平成から令和へと時代が変わり、先日行われた今上天皇による初の一般参賀には、連休中ということもあり、なんと14万人もの人が訪れたということです。そんな、皇室への感心が高まっている時期だからこそ、天皇を守護し、ひいては日本をも守護するといわれている八柱の神様を紹介したいと思います。重要な働きをするにもかかわらず、あまり知られていないこの神様たちはどんな存在なのでしょうか?

かつて「神祇官」という、国にまつわる祭事を行う部署が管理していた「神祇官神殿」というものがありました。この神殿は内裏の中に存在しており、古代日本においては、まさに国家祭祀の中枢を担っていたといっても過言ではありません。

そこに祀られていた存在が「宮中八神(きゅうちゅうはっしん)」。文字通り、八柱の神様であり「神産日神」「高御産日神」「玉積産日神)」「生産日神」「足産日神」「大宮売神」「御食津神」「事代主神」の総称です。

この中で、最も知名度が高い神様といえば「事代主神」でしょう。七福神として人気の高い恵比寿神と同一視されており、金運をもたらしてくれるとして人気があります。

また「神産日神」「高御産日神」は、造化三神という宇宙を作った神様として、近年では知名度が高くなってきています。事代主神ほどではありませんが、祀られている神社も存在してます。しかしながら、他の存在は単体で祀られている神社がほとんどないぐらい珍しい神様です。

宮中八神と「むすひ」

なぜそのような珍しい神様が天皇の守護とされたのでしょう? これには諸説あります。八柱中五柱の神様に「むすび」という名前がついていることから、宮中八神は、神道において重要な観念のひとつである「むすひ」を象徴し、万物を産み出し発展させる霊的な力をあらわしているという説もあります。

また、かつて宮中八神は鎮魂祭で、天皇の霊魂の活力を高め、心身のバランスをとったともいわれています。鎮魂祭では重要な役割を果たしていたことから、天皇が体感する霊的な境地を象徴しているというような説もあります。

ちなみに、神祇官神殿は応仁の乱で焼失してしまい、それからしばらくは宮中八神の祭祀も失われていたのですが、江戸時代に神職を管理していた吉田家が復興させて、八柱の神様にそれぞれ意味合いを与えたりもしています。たとえば、「神産日神」は神様の活動を司り、「高御産日神」は人々の官位や出世を司る、「事代主神」は政権の安泰を司るといったようなものです。

一時期は皇室から離れていた宮中八神ですが、明治時代に一時期神祇官が復活したことにあわせて、宮中八神も復活することになりました。現在では皇居の宮中三殿のひとつである神殿に祀られているのです。

このように、なかなか数奇な歴史を持ち、さまざまな説がある宮中八神ですが、やはり五柱の名前に含まれており、神道の中でも特に重要かつ奥深い概念である「むすひ」に大きなポイントがあるように思えます。

「むすひ」とは、万物を生み出す力であり、霊的な働きでもあります。また、人を結びつけたり、ものを結びつけたりするという、ユニティというような意味合いが含まれているともいわれています。古くから伝わる叡智が注目されており、新しい元号がはじまった今だからこそ、そんな宮中八神のエネルギーに目を向けるべきなのかもしれません。

COCORiLA編集部

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