自殺遺伝子は存在する

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日本が自殺大国である原因は?

近年では減ってきているとはいえ、日本は世界でも有数の自殺者を出す国。昨年の自殺者数は21321人。減少していてなお、2万人を超えているのです。特に若年層の死因は自殺がトップとなっており、若者だけの自殺者数をみると、先進国でもトップクラスだといわれています。

なぜこのようなことが起きているのか? 日本という国のシステム的な問題という考え方もできますが、そもそも、日本人は自殺しやすいのではないかという考え方もあります。

このように、自殺には遺伝子が関係しているのではないかという説は、以前から存在していますが、研究が進むにつれて、その可能性はかなり高いことがわかってきました。

その仮説を証明するわかりやすい例としては、同一の遺伝子を持つ一卵性双生児を対象にした調査があります。一卵性双生児と二卵性双生児で、兄弟がそろって自殺したケースを比べたところ、一卵性は二卵性より20倍以上も自殺の一致率が高かったのです。

また、一親等以内の家族に自殺や自殺未遂をした人がいる場合は、そうでない人に比べて、自殺をしてしまうリスクが高いということもわかってきています。

イギリスで発見された自殺遺伝子

このような研究は数十年前から行われていますが、最近、イギリスの研究チームが高い自殺リスクに関連する遺伝子を発見したとして話題となっています。

これはイギリスのバイオバンクという50万人以上ものさまざまな情報が集められたシステムを元に、そこから選び出した15万人にアンケート調査を実施し、さらにその血液サンプルをつかってDNAを分析したところ、3つの領域が自殺に関する思考や行動に関連していることを特定したというのです。

今後は自殺の予防が重要になる時代になる

とはいえ、このような研究は実は以前にも存在していました。2014年にはアメリカの大学の研究チームが、自殺に関連する遺伝子として「SKA2」というものを特定したと発表しています。

この遺伝子になんらかの変異が起きると、自殺する可能性が高いということから、血液検査によって自殺を未然に食い止められるのではないかと期待されているのですが、5年たった今でも、まだ実用化にはいたっていないようです。

前述したイギリスのものも、遺伝子は特定できたものの、果たしてその遺伝子が人格に影響を与えているのか、また環境的要因と関係なく自殺行動が引き起こされるのかなど、調査していかなければいけない部分はまだまだあり、自殺遺伝子が特定されたからといって、すぐに自殺を予防するというのは難しいのが実際のようです。

自殺は日本だけでなく、世界の先進国では共通の問題となっていますので、今後はこういった遺伝子の特定だけでなく、いかにしてその情報を活用して自殺を防止するのかという方法が開発されていくことになるのでしょう。

COCORiLA編集部

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