雛人形を受け継がせるのはNG?

スピリチュアル

日本人形協会が発表した漫画が話題

いよいよ、今週末はひな祭り。そんなひな祭りを前に、日本人形協会が発表した漫画が話題となっています。この漫画によると、雛人形を娘や孫に受け継がせると、最初の持ち主の厄がうつってしまうので良くないとしていうのです。

人形を販売したり、さらに人形供養を行っている団体が作った漫画ということもあり、商売目的なのではないかと、批判的な意見も多くあるようです。

雛人形のルーツとは?

スピリチュアルな観点からみると、確かに雛人形というのは、穢れを受けるという役割がありました。こちらは、現在でも一部の地域で行われている「流し雛」という行事からもわかります。

しかしながら、穢れや厄を受け取ったものを飾っていたら、結局のところ、あまり意味がないというのも事実。そのために、流し雛は穢れを受け取ったならば、川や海に流されて、その身に宿した穢れを浄化してもらうわけです。

その一方で、子供を病気や災厄から守るために、常に側に置かれていた人形も存在しています。それは「天児(あまがつ)」と呼ばれており、こけしとかかしをあわせたような非常にシンプルな形をしていました。この人形を子どもの枕元においておくことで、子どもの代わりにネガティブなものを引き受けてくれると考えられていたのです。

さらに子供が3歳になるまで、持ち歩かせた人形として「這子(ほうこ)」というものもあります。こちらは、ぬいぐるみの原型ともいえるようなもので、中に綿が入っていて、常に持ち歩いたり、抱きかかえたりすることができるようになっています。

天児を男子、這子を女子に見立て、そのふたつが一対となって成立したのが「立雛」であり、こちらも、流し雛と並んで、現在の雛人形のルーツともいわれるものです。この2種類と、子供の人形遊びが組み合わさっていったことで、現代に残るような雛人形が成立したようです。

母から娘へと受け継がれる守護神としての雛人形

流し雛や、天児といった風習は平安時代頃からありましたが、現代のようなお雛様が誕生したのは江戸時代頃といわれています。平和な時代だったこともあり、当初は男雛と、女雛だけだったものが、調度品や家具、さらにはお供の人形などが追加され、豪華なものとなっていきました。そんな豪華の人形を手に入れられないような農民は、土や木などを使って、手作りしていたともいわれています。

この時点で、すでに厄除けというよりも、人形自体がメインになってきたことがわかると思います。このように考えると、現在の雛人形には、厄をうつすという役割はあまり残っていないといえるでしょう。漫画では手を触れて、厄をうつして守って貰うとありますが、ちょっと無理矢理な感じがいなめません。

人形はもちろん、全てのモノに魂が宿ると考える日本人の文化からすると、流し雛のように、流されるものを前提に作られたものならともかく、丹念に作られた現代の雛人形は、一代限りで供養してしまうよりも、母から娘へと受け継いでいったほうが、より厄から守ってくれる存在になってくれるように思うのは当然ではないでしょうか?

どうしても、穢れが気になるというのでしたら、そもそも3月3日は強い祓いの力を持つ桃のエネルギーで穢れを祓う日ですので、お雛様と一緒に桃を飾るだけで、穢れを祓うことができます。

その上で、厄を移すなどと、考えるのではなく、受け継いだお雛様を大切に飾っておくことによって、雛人形は、何代にもわたって厄除けをしてくれる、素晴らしい守護神へと変わってくれるはずです。

COCORiLA編集部

102,066 views

サイトの名称であるCOCORiLAとは「ココロ+リラックス」を意味しています。そんな名称通り、心や身体を癒やしリラックスさせ、スピリチュアルな分野はもちろん...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。