ここではない、別世界からやってくる存在達が、世界的に認められる

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常世やまれびとを調査した人物

日本には古来から、この世とは違った世界が身近にあるという思想がありました。それは時代によって浄土になったり、天国になったりと色々ですが、常世や幽世などと呼ばれることもあります。

こういった異界には、鬼や天狗といった魔のものだけでなく、神様も住んでいるとされました。このような世界に興味を持ったのが、日本の民俗学の基礎を築いたといわれている国文学者の「折口信夫」。

彼は常世などの異界を調べ、さらにそこからやってくる存在にも注目しました。そんな存在を「まれびと」として定義し、神様と同様の霊的な存在であると考えていました。なぜ、このような研究が行われたのかというと、日本全国で外部から訪れた人を手厚くもてなすという風習が存在していたのがきっかけとなっています。

このような風習は、今のように自由に国内を移動することができなかった時代に、さまざまな情報をもたらしてくれるだけでなく、遺伝的にまとまりがちな村に、新しい血を入れるという意味でも機能していたわけですが、そういった実質的なものだけでなく、そもそも、自分たちの領域の外から来る存在への信仰が背景にあったことが原因だと、折口信夫は考えたのです。

神様は身近に存在していた

神様や仏様は天から人を見守っているというイメージがありますが、かつて、神々の世界は今より身近でした。山からやってきて豊作をもたらして、そして山にもどっていく神をもてなすというお祭りは現在でも各地に残っていますし、そもそも、お盆もそういった意味では異界から霊が戻ってくるものといえます。

このような信仰の中で、特にインパクトのある存在がいつしか「来訪神」と呼ばれるようになりました。まれびとのように定義した人が誰かは定かではないのですが、全国に存在する、異界から神がやってくるようなお祭りや行事に登場する存在をあらわすのにぴったりの言葉といえるでしょう。

無形文化遺産として登録された来訪神

そんな「来訪神」が無形文化遺産として登録されることが、11月29日に決定しました。こちらは、平成21年にすでに登録されていた「トシドン」に、なまはげやスネカ、メンドン、ポゼ、パーントゥ、アマメハギなどといった9つの来訪神をつけくわえたものです。

これからの存在は来訪神とはいっても、なまはげのように、どちらかというと鬼や悪魔のような恐ろしい姿をしたものが中心となっています。異界からやってくる神様としては、姿が見えないものとして、見えない存在をもてなすなどというものもありますが、目には見えない存在を具現化したその姿が世界的に評価されて登録されたのだそうです。そのために、正式名称は「来訪神 仮面と仮装の神々」となっています。

どんな存在が登録されたのか? 一部が紹介されている動画をご覧になってみて下さい。

今回追加された存在は宮城から沖縄まで、まさに日本各地に散らばっていますので、先ほど紹介された動画で紹介れなかった存在に興味を持たれた方は、それらがどんな姿で、そのようなお祭りに登場するのか調べて見ることをオススメします。新しい異界への扉が開くかも知れませんよ?

COCORiLA編集部

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