天狗に怒られまくる、新しいお祭り

ニュース

天狗が無理矢理食べさせる

秋は収穫祭が全国各地で行われますが、11月23日に栃木県の「鷲宮神社」で行われるお祭りには、ちょっと雰囲気が異なった興味深い神事があります。

この神社は別名「お酉様」とも呼ばれています。ご祭神は「天日鷲命」、ちょっと珍しい神様ですが、弓矢をはじめて作った神様なのだそうです。

名前からもわかるように、この神社は「鷲=鳥」を神様のお使いと考えており、祈願をするときには「鶏肉を食べたり、卵を食べたりしないようにしなければならない」という言い伝えがありました。それを後世に伝えるべくはじまったのが、今回紹介する「強卵式」。

祭事がはじまると、まずは天狗が登場します。こちらも、鳥つながりということなのかもしれませんが、神事ですので神様の使いという意味合いを持っている存在になっています。まず最初に、天狗からお清めのために一升瓶に入ったお酒を全部飲み干せと命じられます。

命じられるのは、裃をつけた「頂戴人」という人達で、神様の使いである天狗の命令には逆らえないので、がんばってお酒を飲み干さなければなりません。

それがおわると、今度は大きな器に山盛りの卵が登場します。天狗は同じように全て食べ尽くすように命じるのですが、前述したように、卵を食べてはいけないのが決まりなので、頂戴人たちは、天狗にどれだけ怒られても卵を食べずに、辞退しなければならないのです。

伝統を守るために生まれた新しいお祭り

かなり強烈に天狗は怒って、食べるように責め立てるのですが、それでも辞退して、神様の使いである鳥の卵は食べられないということを天狗に理解してもらうと、ようやく怒りはおさまって、天狗が頂戴人の心がけが良かったということを神様に報告してくれる、というのがだいたいの流れのようです。

こちらは、実は最近はじまったお祭りなのですが、一升瓶のお酒を飲み干させたり、山盛りの卵がでたり、派手な天狗が登場したりと、全体的にダイナミックなこともあり、地域の方々に好評のようで、毎年参拝客でいっぱいになるそうです。

歴史がある神事ではありませんが、卵を食べないという言い伝えは古くからあるものですので、こういった形で古来からの伝統を残していくというのは、今後さまざまな神社で必要になってくるのかもしれません。

鷲宮神社の強卵式は今年も例年通り、11月23日に行われますので、興味のある方、お近くの方はぜひ足を運んでみるといいでしょう。

鷲宮神社

COCORiLA編集部

38,494 views

サイトの名称であるCOCORiLAとは「ココロ+リラックス」を意味しています。そんな名称通り、心や身体を癒やしリラックスさせ、スピリチュアルな分野はもちろん...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。