生きることを放棄してしまう「あきらめ症候群」

健康

自ら生を手放す子供たち

スウェーデンだけで確認されている不思議な病気があることをご存じでしょうか? この病気は「あきらめ症候群」と呼ばれています。こちらは、約20年ほど前から発生しており、子供が無気力に陥り、食べることや話すことを放棄し、最終的には昏睡状態のようになってしまうというものです。その症状から「生存放棄症候群」などとも呼ばれています。

こちらは病気ではあるものの、身体的には悪いところは存在していません。共通点として、難民の子供に多く発生していることから、強いストレスが原因ではないかと考えられています。

難民になるだけでも、そのストレスは想像を絶するものですが、無事に他の国にたどり着いたとしても、そこでの亡命申請にも多くの困難があり、当然、家庭も不安定な状態になるために、そういった極限の状況を受け止めきれずに、外部からの刺激をシャットダウンしてしまうというのです。

こちらは、亡命が認定されることで回復することから、詐病ではないかという見方もありますが、重症になると自らの意思で食事をとらずに、チューブでの強制的な栄養補給が必要になるということや、ナチスがホロコーストを行っていた当時にも、同様の病気が確認されたこともあり、劣悪な環境下において、子供が自らを守るために行う症状であるという考えが優勢となっています。

その一方で、こういった症状が見られるのは、東ヨーロッパからの亡命者に限られていることから、なんらかの文化的な土壌が存在している可能性も示唆されています。文化によって死生観や命の価値というものはかわってきます。

日本人の若年自殺数は異常

日本にも、世界的に見て特異な現象が存在しています。今年の6月に厚生労働省が発表した「自殺対策白書」によると、自殺者数は減少しているものの、15歳から39歳の年代では死因の第1位が「自殺」になっているのです。このような状況になっているのは、主要7ヶ国の先進国の中で日本だけとなっています。

自殺にいたる要因としては、自殺者の98%がうつ病に罹患しているということを考えると、うつ病が多いために自殺が発生しているように思えるかもしれませんが、世界的に見ると、日本のうつ病患者数は決して突出しているわけではありません。つまり、うつ病になった場合、そこから死を選びやすいというのが日本独自の文化による影響ということも考えられるのです。

命はとても大切なものですが、社会的要因や文化的な影響によって、子供や若者が自ら死を選ぶようになるというのは、とても悲しいことですので、そのようなことが起こらないような社会を作っていくことはもちろん、その文化にあわせたケアを見いだすことが、世界的急務といえるでしょう。

 

COCORiLA編集部

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