記憶力をアップさせてくれる物質

健康

短期記憶と長期記憶

たった1回服用するだけで、記憶力がアップするとされて注目されている物質があることをご存じでしょうか?

日本人の場合、学校教育が記憶力重視のために、記憶力が高い人の方が成績が良い傾向にあるといえるでしょう。そのために、受験勉強などはどうしても、詰め込み式でひたすら暗記する必要があり、辛い思い出だったという人も多いかも知れません。また、もっと自分に記憶力があれば…と悔しい思いをした人もいることでしょう。このような、記憶力重視の教育については、近年では否定的な意見も多いものですが、今回は本題ではないので、そのあたりについては詳しく紹介しません。

勉強に必ずしも記憶力が必要でなかったとしても、記憶力がないよりはあったほうが便利なことは確かです。仕事でも家庭でも、頼まれたこと、予定、買い物の内容などを覚えておくことは必要になってきます。

こういった内容は、基本的に勉強のように反復して覚えることがないために、ほぼ短期記憶として処理され、すぐに失われてしまうケースが多いものです。ちなみに、記憶には長期間保存される長期記憶と、短期間だけ記憶される短期記憶が存在しています。

また勉強の話になってしまいますが、一夜漬けが身にならないというのは、短期記憶だけで対処しているために、受験までその記憶を維持することができないためなのです。

といっても、日常生活で活用されることが多いものは、前述したように短期記憶ですので、これを強化できれば色々と便利です。日常生活の中でのちょっとした忘れ物がなくなるわけです。

魚の治療薬が記憶力を改善する

そんな短期記憶に関連する脳の働きを改善し、集中力を維持してくれる効能があるとして注目を集めているのが「メチレンブルー」。こちらは、1876年に合成されたもので、顕微鏡で細胞を観察するときに、染色するために使われることが多いものです。また、殺菌消毒作用があり、魚毒性が低いために、尾ぐされや水かび病などといった魚の病気を治すための治療薬としても使われています。

メチレンブルー水溶液
(出典:Wikipedia

このように非常に身近にある製品であり、手軽に手に入れられるものですが、昨年テキサス大学の研究グループが、脳の状態を詳細に分析し、前述のような効果をメチレンブルーが持っていることがわかりました。

メチレンブルーと記憶が関係しているというのは30年以上前から言われていたのですが、脳の働きとの関わりがハッキリとわかったのは今回が初めてということで話題となったわけです。

魚の治療に使えることから、副作用などは低いためにメチレンブルーを人間が服用しても安全だと考えられてはいますが、前述の実験に参加した人数が26名と少ないことや、まだ詳細なデータがそろっていないことから、今後より詳しい研究を進めた上で、認知症などへの対処薬として活用していくようです。

このニュースが発表されてから、メチレンブルーは手に入れやすいために、実際に手に入れて飲んだ人も多くいるようですが、本人がハッキリと自覚できるような効能を感じたという人はほとんどいないようです。また、副作用は基本的にはないのですが、抗うつ剤などとの相性が悪く、普段飲んでいる薬との飲み合わせによっては死亡する危険性もあるということですので、興味を持たれた方も、安易にメチレンブルーを飲むのはやめておいたほういいでしょう。

高齢化が進む日本において、認知症は大きな問題となっていますので、今後研究が進みメチレンブルーを利用した記憶力改善薬ができたとしたら、死ぬ寸前までしっかりとした記憶力を持って生きていくことができるようになるかもしれません。

COCORiLA編集部

37,829 views

サイトの名称であるCOCORiLAとは「ココロ+リラックス」を意味しています。そんな名称通り、心や身体を癒やしリラックスさせ、スピリチュアルな分野はもちろん...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。