新緑の季節が近づいてきたからこそ、植物の神秘を知っておきましょう

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植物は外界を知覚している

植物は、動物のように積極的に動き回るわけではありませんが、私たちと同じように命を持って生きている存在です。一見すると、生存するためにだけの生命体のように思えるかもしれませんが、実は植物には様々な力が秘められているのです。

植物が外界を知覚しているのではないか? というのは今から50年以上前からいわれており、1964年にクリープ・バクスターという人が、植物の電気的な反応を調べました。最初は特に変化が無かったので、マッチを使って葉を燃やそうとしたところ、激しい反応が起こったのです。マッチを点けるふりなどでは反応しなかったことから、植物は人間の考えを読み取っているのではないかと、バクスターは考えたのです。

実際に人間の考えを読み取っているかどうかはともかくとして、植物の葉に電極を付けて測定することで、植物から、なんらかの反応を検出することは可能です。もう 20年以上昔になりますが、植物センサー「プラントーン」というものが発売されていました。これは植物に電極を付けることで、その反応を感知して、光ったり音が出たりするおもちゃです。筆者がこちらを購入して、自宅の植物に付けたところ、普段はあまり鳴らないのですが、突然すごい音を出したりすることがあり、植物が生きているのを実感することができました。

意思疎通する植物たち

さらに、植物同士が意思を伝達しているということも明らかになってきています。そんな植物の意思伝達方法としては、「サリチル酸メチル」などを代表とした、SOS物質とよばれるものを使う方法があります。

こちらは、植物がなんらかの危機に陥った時に発する物質です。植物が病気になったり、強いストレスを受けた場合に発生することで、近隣にある植物にその情報を伝えるという役割を持っています。

つまり、SOS物質によって、離れた植物に情報を伝え、他の植物が病気に対する抵抗を強めたり、害虫に関する防御を堅めたりすることができるのです。動けない植物にとって、SOS物質が言葉代わりということになります。

実は、このサリチル酸メチルは、私たち人間にとってもなじみ深い物質です。消炎効果をもっていることから、肩こりや、筋肉痛などで使う消炎鎮痛剤「サロンパス」の主成分として使われているのです。つまり、植物からサロンパスのような匂いがしたとしたら、その植物には、なんらかの危機がせまっているのかもしれません。

このように、今までは、植物は化学物質による伝達方法だけしかもっていないと考えられてきましたが、最近の研究によって「音」によっても、意思を伝えているということがわかってきました。

 

イギリスの大学の研究チームが高性能な音響測定器を使って、トウモロコシの根の部分からどんな音が発生しているのかを調査したところ、「カチッ」という音が確認されたのだそうです。ちなみに、この音が220ヘルツだったために、同じ音を機械的に再現して、トウモロコシの根に聞かせ続けたところ、実際に根が音の発生源に向かって伸びたのだそうです。

これも化学物質によるものと同じで、脅威を警告する方法のひとつではないかと研究チームは考えているようです。音や振動は地中の方が大気中よりも伝わりやすくなるために、地中に根を張り巡らせている植物にとっては、遠く離れたところに意思を伝えるためには、こちらのほうが適切な方法なのかもしれません。

空気を読む植物

また、近年の研究では意思を伝達するどころか、人間でもなかなか難しい「空気を読む」ことすら植物ができるということがわかってきました。ドイツのチュービンゲン大学でバラ科の植物を、自然界の様々な環境を再現した状況下で、その成長プロセスを観察したところ、小さくて密度のある植物に囲まれているときは、垂直に伸びようとして、背の高い植物に囲まれたときは、日陰でも耐えられるようにしようとしたことがわかったのです。

つまり、周りの植物の大きさや強さなどを感じ取って、それにあわせて自分を変えていくことができているわけです。冒頭で紹介したように、植物は外界の情報を受け取っているわけですが、それはかなり精密で詳細なものといえるでしょう。

まだまだ、多くの秘密が隠されている植物。新緑の季節ですので、外で植物を見るときには、このような情報を念頭においておくと、今までとは違った見方ができるかもしれませんよ?

 

COCORiLA編集部

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