今が旬、女神の涙から生まれたフルーツ

癒やし

かつては薬としても使われていた栄養豊富なイチゴ

この季節旬のフルーツというと何を思い浮かべるでしょうか? 今回は身近にありながらも意外と知られざる顔を持ったイチゴについて紹介したいと思います。

本来の旬は初夏なのだそうですが、現在では、イチゴ狩りなどを初めとして、4月から5月が旬とされています。そんな、イチゴにはビタミンCを始めとして、甘味料ともなるキシリトールなども多く含まれており、古い時代には薬として使われていたこともあるのだとか。

イチゴという品種自体は、古代から食べられていたようですが、当時のものはいわゆる「野いちご」と言われるもので、粒は小さく、味も今のように甘みたっぷりではなかったと考えられます。そんな野いちごを栽培するようになったのは 200年ほど前のこと、それから品種改良によって、現在のように大きなサイズのイチゴが作られるようになったのだそうです。

ちなみにイチゴが日本に入ってきたのは江戸時代後半。日本に入ってきた当初は、その色が血を連想することから、食用というよりも観賞用として広まっていたようです。本格的に食用としての栽培が行われるようになったのは明治時代になってからで、今のように一般的に食べられるようになったのは昭和に入ってからのことなのだそうです。

知られざるイチゴと女神の関係性

このように日本では比較的歴史が浅いイチゴですが、西洋では女神と関連した果物として知られています。北欧神話では、神々の王であるオーディンの妻フリガがイチゴを好み、幼い子供が亡くなると、イチゴで覆って天へ運んだと言われています。このことから、亡くなった子供の魂はイチゴの姿となって地上に戻るという言い伝えも生まれました。

このフリガの逸話がキリスト教に伝わって、聖母マリアがイチゴを好きという神話が生まれました。こちらはちょっと不思議な話で、天国へとやってきた女性がイチゴを食べていたら、聖母マリアによって地獄へ追い返されるのだそうです。

一体なぜそんな理不尽なことになるのでしょうか? これは亡くなった子供の魂がイチゴであるので、それを食べることは子供殺しに繋がるからなのだそうです。フリガの話に比べると、なんだか言いがかりのような気もしますが、イチゴ=子供の魂というのは西洋では比較的ポピュラーなのかもしれません。

一方同じ西洋のギリシャ神話では、美の女神アフロディーテが流した涙が地上で真っ赤なハートを描き、それがイチゴになったと言われています。イチゴの花言葉が「愛情」「無邪気」などとなっているのは、こういった神話が元になっているからなのでしょう。

普段なにげなく食べているイチゴですが、子供の魂だと思うとなかなか気軽に食べることができなくなってしまうようにも思いますので、アフロディーテが流した、ハート型の涙だと思って食べるのが良いかもしれません。きっと、愛情と美のエネルギーを取り入れることができることでしょう。

COCORiLA編集部

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